INTERVIEW
03
専門知識ゼロから
スペシャリストへ。
添田 奈緒子
新卒入社 2009年度
情報技術サービス本部 整備技術情報部
マニュアル作成
専門知識ゼロから
スペシャリストへ。
添田 奈緒子
新卒入社 2009年度
情報技術サービス本部 整備技術情報部
マニュアル作成
「マニュアル(取扱説明書)作成」という特殊な仕事を知ったのは、学生時代にプログラミングコンテストでマニュアルを作ったのがきっかけです。膨大な情報を文章やイラストで一つのカタチにすることに今までにない大きな達成感を感じた私は、マニュアル作成の仕事があるマツダエースに興味を持ちました。また当社はマツダを支えるというビジョンのもと幅広い事業を展開しているため、「もしマニュアル作成の仕事に向いていなかったとしても、他の本部へキャリアチェンジできるだろう」という安心感もありました。
当社が担うマニュアルには、整備士向けのサービスマニュアルと、ドライバー向けのオーナーズマニュアルの2種類あり、私はサービスマニュアルの主にエンジン領域を担当しています。これは販売会社の整備士さんがお客様の故障した車を診断・点検するために必要な手引きをまとめた資料で、見れば確実に修理できるものでなければいけません。しかもマニュアルは、海外販売車も含めて全車種分。1冊3000〜4000ページのものが年間20〜30プロジェクトもあり、マツダ車のエンジンに関する専門知識はもちろん、様々な情報を収集して分析する力、それを文章や図に落とし込むライティング力など、多岐に渡る能力が必要とされます。入社した当時は車のボンネットを開けたことさえなく、専門知識がゼロだったので、専門用語が飛び交う職場で一人ポカーンとしていたこともありますよ(笑)。
しかし車の基礎知識や原稿を書くための研修、さらにペアコーチによるOJTを受けるなかで少しずつスキルを身につけることができました。また入社2年目には整備士3級、その後2級を取得し、5年目にはテクニカルライティングの資格も取得しました。整備士とテクニカルライティングの資格を持っていると言うと驚かれますが、当社のマニュアル作成者のほとんどは両方取得しています。この仕事ほど、理系と文系の両方の頭脳がいる仕事はないかもしれませんね。
私が常に考えているのは、いかにわかりやすく伝えるか。あるプロジェクトで新型エンジンのサービスマニュアル作成を任され、完成後に「整備士さんたちがわかりやすくて良かったと言っていたよ」と聞いた時は、嬉しさが込み上げるとともにホッとしました。作成期間中はどのように表現したら整備士さんにわかりやすく伝わるのか日々頭を悩ませ、限られた納期の中で時にはいっぱいいっぱいになりながら、それでも諦めずにわかりやすさを追究してきて本当に良かったと思いました。
入社当時、車の専門知識がゼロだった私ですが、今では周囲からエンジンに関して質問されることが増え、マツダ車のエンジンに関する知識は社内でもかなり上位だと自負しています。現在はマニュアル作成だけでなく、関係部門との調整やスケジュールの管理といったプロジェクトのマネジメントもサポートしています。入社当初からマニュアル作成の仕事に携わり、自分自身の成長を実感しています。